img23

【あらすじ】
賢治が愛した食や音楽とともに贈る
“ヤング宮沢賢治、愛と青春の旅立ち”の物語。
主人公・宮沢賢治役には、ストイックな役作りが毎回話題となり、2018年NHK大河ドラマ
「西郷どん」の西郷隆盛役にも期待が高まる鈴木亮平が決定!

『銀河鉄道の夜』『雨ニモマケズ』などで知られる、国民的作家・宮沢賢治。
孤高の存在として語られる印象とは裏腹に、じつはユーモアに溢れた好奇心の人でした。
賢治とは一体どんな人物で、如何なるものを食したのでしょうか!?
賢治の愛した食べ物には、家族や隣人、そしてやがて早逝する最愛の妹への深い愛情が秘められていました―。

若かりし頃の天真爛漫な宮沢賢治の青春時代を、彼の愛した食やクラシック音楽を通して、家族や親しい人たちとの関わりを描いた感涙必至の物語。
特に傑作詩篇「永訣の朝」にうたわれた最愛の妹・トシとの死別に描かれる兄妹愛の行く末は、涙なくして観られません。
今までの映像作品ではなかなか描かれなかった、泣いて笑って躍動する、瑞々しい宮沢賢治 by 鈴木亮平に是非ご期待ください!!


【ストーリー】
大正10年、青年・宮沢賢治(鈴木亮平)は花巻の実家から東京へ家出していた。
その間も、心を捉えて離さないのは最愛の妹・トシ(石橋杏奈)のこと。
ある日、実家からトシの大病をほのめかす電報が届く。
急ぎ帰郷するが、大事はなさそうなトシ。
電報は、家業を継がせたい父・政次郎(平田満)のはかりごとで、母・イチ(神野三鈴)もケロリとしたもの。

久々に帰郷したものの打ち込むべきことが見つからない賢治だったが、土産代わりにコロッケを家族に振る舞い喜ばれたことをきっかけに、“幸せを分かち合うこと”こそが自らの理想とする生き方だと気付く。
農学校教師の職を得て、その理想を生徒たちに伝えていくことになる賢治。
音楽教師の嘉藤治(山崎育三郎)、いとしの君・ヤス(市川実日子)とのかけがえのない出会いにも恵まれる。
しかしその一方、回復するかに思われたトシの体調が徐々に深刻な状態になりつつあることを、賢治はまだ知らなかった…。



WOWOW
宮沢賢治の食卓
06/17(土) 22:00~

宮沢賢治の食卓 公式サイト


【キャスト】
鈴木亮平
石橋杏奈
山崎育三郎
市川実日子
柳沢慎吾
おかやまはじめ
竹財輝之助
井之脇海
犬飼直紀
神野三鈴
平田満

宮沢賢治の食卓 公式サイト


【コメント】
■鈴木亮平
“宮沢賢治”役を演じる意気込み
“宮沢賢治”というと朴訥としたイメージを勝手に持っていたのですが、当時の資料を調べていくと、とても熱くて人間臭い人だったようで驚きました。時には周りをも巻き込んでしまう、子供のように豊かな感受性と情熱を持った”宮沢賢治”という一人の人間を、まるで今そこに生きているかのようにのびのびと演じられたらと思います。
脚本を読んだ時の印象
「食卓」とタイトルにありますが、脚本を読んでみると、いわゆるグルメドラマの枠をはるかに超える濃厚な感動作でした。”宮沢賢治”の詩の世界と、当時の東北の人々の暮らしと、素朴で美味しい料理が混じり合って、絶妙なマリアージュが生まれています。この企画、この脚本に巡り会えたことに感謝しています。
家族との“ごはん”にまつわる思い出
手作りの食事にこだわる親でしたので、休日のおやつにも手作りのプリンなどを作って出してくれるほどでした。
また高校時代まで、夜ご飯は必ず家族で揃って食べるというルールがあり、門限が夕方になってしまうので当時は窮屈に思ったりもしましたが、今思えば家族としてのつながりが感じられる大切な時間だったなと思います。
視聴者の皆さまにメッセージ
“宮沢賢治”のファンはもちろん”宮沢賢治”の作品を全く知らない方でも存分に楽しんでいただけるドラマです。「生きる」とは。「人を想う」とは。ただ泣けるだけでなく、心の深い場所まで揺さぶられる感動作になりそうですので、楽しみにしていてください。

■石橋杏奈
脚本を読んだ時の印象と“宮沢トシ”の役作り
人間らしくそこに生きる人々の感情や行動、発する言葉のひとつひとつが心に響きました。トシは明るくて優しくて、気遣いの出来る芯の強い女性です。でも自分の弱いところもみせられる、そんな魅力的な女性だとも思います。兄を兄として愛し、心から尊敬し、そして信頼しています。脚本を読んだ時にとめどなく感情が溢れ出たので、その感情を大切に、1シーン1シーン丁寧に演じたいと思いました。

鈴木亮平さんとの共演シーンと初挑戦のヴァイオリンの演奏シーンの意気込み
亮平さんとは何度かご一緒させて頂いているのですが、がっつりとご一緒出来るのは今回が初めてなので、すごく楽しみです。どんな兄妹愛が出来上がるのか、わくわくします。ヴァイオリンは触るのも初めてで全くわからないところからのスタートでしたが、特にすごく上手という設定ではないのが幸いでした(笑)。トシはヴァイオリンが好きでたまらないという役なので、楽に、楽しく、演奏出来たらなと思います。

視聴者の皆さまにメッセージ
笑えるシーンも泣けるシーンもたくさんあって、人間味と愛に溢れた、胸が熱くなるドラマです。私自身、自分を見つめ直すような胸に残るセリフがいくつもありました。この時代だからこそ描けるあたたかさはあるんですが、今を生きている私たちの心にしっかり届くドラマになると思います。このドラマで描かれている亮平さん演じる宮沢賢治がとにかく素敵なんです。個人的にはヤスさんと賢治さんのシーンが楽しみです。みなさま、ぜひご覧下さい!!

■山崎育三郎
「宮沢賢治の食卓」藤原嘉藤治役の山崎育三郎です。嘉藤治は音楽教師であり、賢治の良き親友です。自由奔放な賢治に振り回される事もありましたが、嘉藤治にとって賢治の天性の才能は憧れでした。音楽家としては、嫉妬する時もありましたが、賢治との出会いが嘉藤治の人生を変えていきます。今では、親友・賢治役の亮平さんが愛おしくてしょうがないです。そして今回、音楽教師・嘉藤治は、ピアノを弾くシーンがとても多く、芝居以外の時間はピアノの猛特訓でした。
ピアノシーンも見所です!!

■市川実日子
大正という時代に、一風変わった宮沢賢治さんと出逢い、当時の女性として独特の感性の持ち主 だったヤスは、人間的好奇心と強い肯定感が生まれたのではないかと思います。人と人が出会う、喜びと戸惑いと哀しみ。今、撮影を通して、たくさんの感情を教えていただいています。
初めての花巻の言葉は、なんともかわいらしく、難しい。
この作品の賢治さんは、生きていくのに大事なことってなんだろう?という素朴な疑問へ、明るく軽やかに答えてくれるような予感がしています。

■神野三鈴
足元にころがる石から宇宙まで想像の翼を広げ、すべての命に光と尊さを見つけた宮沢賢治。その賢治を大らかに優しく演じる鈴木亮平さん。私が演じる母イチは、そんな賢治を産み静かに見守る花巻の大地や自然のようなそんな存在でありたいと願っています。
物語を創る喜びに溢れた御法川監督のもとに集まった素晴らしいスタッフ キャストの皆さんと人として愛に悩み苦しみ、喜びを生きた賢治の物語を皆様にお伝えできたら、、。
そして、またあらためて賢治が残した作品にふれるきっかけになって頂けたら幸せです。

■平田満
宮沢賢治の父、政次郎をやるにあたって御法川監督から言われたことは、単に厳しい封建的な父親ではないということです。家長として威厳は保ちつつ、家族を愛し、人々への思いやりも持ち合わせた男にしてほしいとも言われました。この温かな心やさしい物語にふさわしく、人間味にあふれた、実在感のある父親像を造形できたらうれしいです。厳しい現実と賢治の求める理想の橋渡しの役目もあるのかな、とも思います。決して大上段に構えることなく心洗われる美しい物語を、共感をもってご覧いただけたら幸せです。


【スタッフ】
監督: 御法川修
(『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』『人生、いろどり』『泣き虫ピエロの結婚式』)
脚本: 池田奈津子
(「砂の塔~知りすぎた隣人」 「アリスの棘」「アルジャーノンに花束を」)
音楽: サキタハヂメ
(フランケンシュタインの恋」「ど根性ガエル」「シャキーン!」)
チーフプロデューサー: 武田吉孝
プロデューサー: 平体雄二 佐藤幹也
制作協力: 東映京都撮影所
制作プロダクション: スタジオブルー

原作:魚乃目三太
(少年画報社刊『思い出食堂』より)
【プロフィール】
1975年5月生まれの漫画家。奈良県出身。東京在住。デビューは『島之内ファミリー』(少年画報社)、と『コミック ホームレス中学生』(ヨシモトブックス)の同時期2作品。代表作に『スカイツリーの周辺で愛を叫ぶ』(PHP研究所)、『しあわせゴハン』(集英社)、『戦争めし』(秋田書店)などがある。人情噺には定評があり、家族愛や食をテーマに「思い出食堂」(少年画報社)を始め、複数の雑誌で活躍中

宮沢賢治の食卓 公式サイト